SF映画を基本とした年代記の番組を見ているが、それを見てなぜ自分がSFに惹かれるのかを再確認できた。端的に言えばそれは生命における哲学であると言えるからだろう。
生命の存在をフィクションという虚構性を持って、多元的に捉えていくことで、日常的な視点以外の解釈が可能となっていく。
もちろんそれは、一般的な生活の範疇でも思考可能なのだが、その条件などが極端に偏向しているがゆえに想像は広がる。
つーか簡単に言えば、物事を同じ方向から見ても同じモノにしか見えないけど、視点を変えると別のものが見えたりして、より良く理解できる可能性を持っているということね。
これはアートも同じ。
そうして理解することで、その根底に流れる秩序とは何かを感じ感動したりするわけ。その感動とはとても根源的な何かであったるする。
もちろん、日常的ドラマの中でもそういったものはあるけど、SFという視点で語られると、より感覚的になる。なぜならそれは非日常的舞台上で行われているので、そこに想像力や直感力が必要なのだ。
よくできたSFに作品はそうして、意識より無意識に働きかけていく。