般若心経の一節に「照見五蘊皆空」というのがある。これは簡単に書けば」「人間の体も心もそれは空であり、実態がないことがわかった」というような意味だろう。

つまりは、物質も心も全ては「空」だと言っているわけだが、「空」とはなにか?

空とは下記の様な説明がある。

ものごとは条件によって成り立っていて、
誰かが「ある」と思っているものは、条件によって成り立っているもので、そのもの固有の実体は「ない」のだということを表しています。空は「本質的なものではない」という意味になります。

実体がないから空(くう)であり
変化し続けるから空(くう)であり
因果によって存在するから空(くう)なのです

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これら考え方は素粒子などの世界に応用出来るかも知れない。なにもないと考えられた真空の空間であっても多くの粒子が突然現れては消えていく現象が観測されているし、先の量子もつれあいでの現実の多重化もそうだろう。

そういった近似性が、数千年前の人類の思想と合致しているというのは実に驚くべきことだし、70年代のニューエイジサイエンスと呼ばれる分野では、多くの文献が出版された。